少女

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彼女にとって大きな転機が訪れたのは それから4日後の出来事だった。 彼女、つまり少女の誕生日である。 少女は立派な髭を蓄えた父にプレゼントを聞かれると、 彼女は父に二つのプレゼントを要求した。 一つは少女の眼の色と同じ色をした 鉱石、エメラルドで作ったペンダントを。 二つ目は外へ、 少しでも良いから外の世界へと触れたいということだった。 父は一つめに関しては 簡単に頷いてくれたが、 二つめには少し考えたいとその場で決めてはくれなかった。 エメラルドのペンダントがその日の夜に少女に渡され、 そして明日からある程度の範囲ならお供をつけての外出が許可された。 少女はいままでの願いが叶ったことと未知の世界へのワクワクとした期待からまるで大袈裟ともとれるくらいに喜んだ。 しばらくして、 少女は部屋に戻り ベットに横になったが、 それでも少女は胸の高鳴りや、 あまりの興奮に睡眠すらままならなかった。
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