出会い

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少年は朝一番、日の出とともに森に入った。 最初こそ薄暗い中であったが、 緑の美しく生い茂った森は 木々一本一本が生命力を溢れんばかりに そう、まるで輝いているかの様に その深緑の色を朝日に照らし、 少年の眼にうつっていた。 少年はその色に心が踊った。 言うなれば興奮をしたのである。 もちろん理由などわからない。 これも若さゆえの衝動ではあるだろう。 そうしてそんな感情に足は進み、 どんどん奥へと消えて行った。
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