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正山628年。
国豊「我が国は屈しぬ。」
この言葉が表上のきっかけとなり、戦の幕が開けた。
スカー「ふあ~。出陣の命はまだかね」
?「し、しょ、しょ、将軍…よくこの戦力差で欠伸などできますね。私など体が震えてしまって…これから死んでしまうと考えたら…」
スカー「貴殿名は?」
?「あわわわ…私し恥ずかしながらこのアリシア国の将軍を務めさせていただいておりますワトソンと申します。」
スカー「…ほう?アリシア国では戦を前に死することを気にするのかね」
ワトソン「?…失礼ですがスカー殿は死が怖くはないのですか?」
スカー「我はもとより死人よ…死は元より覚悟している。今我がここに生きているのは運がよかっただけのこと」
ワトソン「はぁ。わかりかねます」
スカー「…ははは!まあすぐに理解できるとは思っていないさ。この第一幕でそれを貴殿にわからせてしんぜよう」
スカーはにこやかにそう言った
ワトソンは将軍ながらもスカーとは格が違いすぎるためかスカーのいっていることが何一つ理解してはいなかった
しかし
その考えはこのあと拭い去られるのである
陽がちょうど頂点にさしかかった正午すぎ
戦の幕はいきなり切られたのである
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