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はっと飛び起きれば、もうそこに仮面の姿はない。赤い布切れ一つ落ちていない。
夢、だったのか。
ほっと胸を撫で下ろす。
時計を見ると午前七時。
そろそろ起き出さねば学校に遅刻してしまう。
着慣れたカッターシャツと黒ズボン、校章の入ったネクタイを締める。
気のせいだよな。
言い聞かせるも、頭の中にはにんまりと笑ったかの様な仮面が消えてくれない。
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