0人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ、僕も馴染めてないから、人のこと言えないか。」
彼はそういうと
いつも通り作業を済ませ教室を出て行く…
「今日…」
彼の口からボソッと何かが聞こえた。
「今日…一緒に帰るか?」
彼は確かにそう言った。
私は凄く嬉しかった。
でも……。
「ごめん、私まだ帰れないんだぁ…。」
私はそんな嘘をつく。
いいや、嘘じゃない。
私は確かに帰れないんだ。
嘘なんかついてない。
「そうか…。分かった、またな。」
彼は少し寂しそうな顔をして、教室を出て行った。
最初のコメントを投稿しよう!