蒼い瞳に、銀色の髪

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目が醒めると見知らぬ天井がドリシアの視界を支配していた。 いやいや、天井がドリシアに向かって狭まってる訳じゃないよ? 眠りから起きたという事で、身体も起こすことに。 立ち上がってドリシアは周囲を見回して静かに呟くのだ。 「ここ……学校の教室だよね?」 うん、間違いないだろう……。 だって、縦横に規則的に並べられた机に椅子と。 前方と言うべき方向か、大きい黒板が壁に設けられてる訳だしね……。 ドリシアの自宅ではないことは間違いだろうきっと。 「学校の教室かぁ~」 両手を天高く上げて背筋を伸ばす。 うぅ気持ちいい~、目覚めにいいリラックスポーズだよね。 「あ、ドリシアだ」 と答えたのは見知らぬ人物。 ではなくドリシア自身。 なら、何故ゆえ自分自身に自分の名前を言ったのか。 教室の窓に、うっすらとドリシアが反射して見えたから。 蒼い瞳に、銀色の髪がドリシアの特徴だ。 「ん?」 ドリシアは、その窓から確認して分かったのだけど、今は学生服姿。 場にふさわしい身なりな訳で、赤く可愛らしいスカートのポケットから振動が。 中身を取り出すと振動の正体は、ドリシア命名【パカパカ携帯】、折りたたみ型の携帯だ。 パカっと携帯を開けてみると『メール受信:新着一通』の文字が。
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