王子の仮面

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カツカツカツ 革靴の美しい音をたてながら、一人の少年が歩いていく。 『わぁ、あの人超美形。』 『ホントだイケメーン。一目惚れしちったあ。』 少年の姿を見た女子達は、皆一様にその容姿をたたえる。 『こ、こんにちは…』 一人の女子が少年に声をかけた。 『はい、こんにちは。』 少年は爽やかな笑みを浮かべながら、挨拶を返した。 『あんっ』 (なんて綺麗な声なの 声を聞いただけで胸がみたされていまうわ。) 挨拶を返された娘はその場に崩れ落ちてしまった。
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