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―…
竜「それでここが…」
釉「へー!なるほど…」
…こうやって案内してると、自分が池袋に来たばっかりの頃を思い出すなぁ
あれだけ帰りたいって思ってたのが、今じゃすっかり案内する側にまでなってるんだよなー…
釉「ふぅー…だいたい分かったかな。ありがと!帝人くんっ」
竜「いえいえ、僕も楽しかったし」
釉「そかそか。あ、ちょっとジュース買って来る!」
そう言って自動販売機へと走り出した彼女。
竜「…やっぱり、あの子が例の喧嘩師な訳ないよね。あんなに普通な感じの女の子がそんな訳―…」
折「どうかな?」
竜「うわぁあ!折原さん!?」
折「あの自販機の前にいる子が例の?」
竜「はい。…でも普通の女の子でしたよ」
折「人は見かけによらないって言うしねー…あ!そうだ!!」
…嫌な予感がするものの、この人の発するいやーな空気のせいで、
僕は自ら地獄へ出向くことになった。
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