2.『 原宿 』

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羽「お別れよ」 釉「そんな……」 羽「そんな顔しないの!この世界のルール、忘れたの?」 この世界…裏の業界のルール。 仕事に私情を挟むな。 釉「…分かった。それで私、どこに行けばいいの?」 羽「"池袋"」 釉「おーけい!んじゃ用意してくるっ」 彼女はそう言うと、塀を軽く越え去って行った。 羽「…あの子の性格上、今頃…」 釉「…ッ…グスッ…ヒック…」 羽「泣いてるんだろーな。」 呟いた私の頬に、一筋の光が光った。 ―… 釉「"池袋"かぁ…」 はじめてだなぁ、池袋。 確かあそこには…って、あれ? 確か、私と同じ"喧嘩師"がいるはず… えーと…確か名前が……名前負けしてるって誰か言ってたよーな……あっ! 釉「"平和島静雄"!!」 同じ場所に喧嘩師2人って…大丈夫なのかなぁ? 街とか人とか。 …まぁ、大丈夫かなっ 釉「仲良くなれるかなぁ?」 能天気な私はこの時、こんな事を呟いていたけど… 私のこの異動のせいで、池袋が地獄と化すこととは 誰も知るよしもなかった。 .
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