革命黙示録

みなさんごきげんよう

君たちも知っての通り12月1日を持ってこの世界は異能が入り混じったファンタスティックな幻想世界と化した。

人によっては一台の戦車も敵にならないほどの異能を手に入れてしまったかもしれない。

でも、ちょっと待てよお前ら。

何でそれだけの力を持ちながら何もしないんだ?

ああ日常にじゃねぇ。社会にさ。

お前ら、不満だろ?　なんで自分だけが、なんで俺だけが、なんでアイツだけがって。

競争社会だからな。子供のうちから受験という競争を強いて、それに敗れて涙する少年に社会は目もくれない。

リストラされた社員が自殺のロープを掲げようが、首を吊ろうが何しようが社会は手もさしのべない。

お前、負けたから生きる資格無し、ってな。

そして社会はそんなお前らの声をただの雑音として正義の名の下に掻き消す。

お前らの声なんか知らないってな。社会さえ良けりゃどうでもいいってさ。

世間も冷たいよな。大体は社会にあわせて批判の罵声を浴びせ、賛同の意見も同情の哀れみしかくれない。

知ってるか?　ここ最近年間30000人の自殺者がいるって事を。いや、潜在的にはそれ以上だね。

鬱病患者に至っては100万人突破だ。

そして就職氷河期。

分かるか?

もう社会は駄目なんだ。