プロローグ

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いつも同じ夢を見る。 女の子と公園で遊んでる夢。 その日はとても晴れていて、遊ぶにはうってつけの日だった。 滑り台、ジャングルジム、ブランコ、砂遊び…公園にあるありとあらゆる遊具をすべて堪能した。 気づけば空はいつの間にか蒼色から朱色に染まっていた。 「ゆうじ、おとなになったらけっこんしようね」 「『けっこん』ってなに?」 「ずっといっしょにいられるんだって」 「ずっといっしょ?わかった。おとなになったらけっこんしようね――。」 いつもここで夢が終わる。
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