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「またあの夢か…」
そう独り言を言いつつ、体を起こす。
たまにこの夢を見る。
なんでいつも同じ夢を見るのかは謎だ。
俺の名前は朝倉裕司(あさくらゆうじ)勉強もスポーツも人並みだ。容姿は、まあ…普通だ。天パだけど。
「おはよぅ~、ゆぅ君」
俺は誰に言ったのかわからない自己紹介をしていると、窓の方から聞き慣れた声が耳に入る。
「おはよう、棗さん」
この人は藤原棗(ふじわらなつめ)さん。隣の家に住んでる1歳年上のお姉さんだ。
いつもニコニコしていて、本人曰く笑顔は絶やさないらしい。
棗さんの部屋と俺の部屋は同じ位置に窓があるからこんな風に会話ができる。てか屋根の上を歩いて、棗さんの部屋に行けるぐらいだ。
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