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俺達の通う鹿樫(ろくがし)高校は公立の無難な学校だ。良くもなく悪くもない。俺が選んだ理由は家から近いから。徒歩10分ってところだ。
「今日から一緒に学校行こうね~」
頷きながら残り僅かになったトーストを口に放り投げ、準備をするため部屋に戻った。
部屋の扉を開けるとすごい光景が広がっていた。
そこには、俺の枕を抱き締め、猫みたいに体全体を丸め、寝ているみちるの姿があった。
あいつ…そーいえば飯の時いなかったな…
「…お兄ちゃん…大好きぃー…」
狙ってんのか?
わざとなのか?
かわいいな…
「おい、みちる起きろ。学校遅刻するぞー」
「…うぅ…?…あっ、もうこんな時間!」
みちるは時間が無くなっていることに気づいたからかものすごく慌てて部屋から出ていった。
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