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しばらくして、雅孝はおずおずと切り出した。
「……名前を決めたんだが……」
「まぁ、教えて下さいな」
「女の子を零(ぜろ)、男の子を雅輝(まさき)にしたいんだが、どうだ?」
「良い名前ですわ!」
嬉しそうに名前を呟く零歌。
幸せそうに二人の赤ん坊を見つめる妻を見て、
出来る限りのことはして行こう
と、心の中で固く誓った。
そんな雅孝を嘲笑うように、別れの時は近づいていた……。
、
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