旅の始まり

6/8
前へ
/64ページ
次へ
「そういえば血の臭いを追うって・・・どんな奴だい?」 「あー、犬。」 「は!?犬っ!!??」 予想外の答えに、リアは目を見開いた。 シャルはため息を吐くと、やれやれと呟いた。 「一言で言えば、だ。俺にいつもひっついて来るんだ。」 リアは密かに自分を指差したが、シャルが睨むと大人しくやめた。 「もし道に迷ったらあまり動くなって言ってあるから、多分どっかの街にでもいんだろ。ちなみに目印は首のベルトに鎖。」 「・・・ホントにそれは人なの?」 「見れば分かる。」 リアはずっと想像を膨らまし、シャルは飴を舐めながらボーッと歩き続けて7時間。 ・・・・・・・---------
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加