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「リア、貴方シャルに付いて行って。何かあったり情報が手に入ったら私に連絡。いい?」
シャルはそれに目を見開くと、再度アヴェーラに詰め寄った。リアはというと、パァーーっと花でも咲きそうなくらいに目をキラキラさせていた。
「行きます!ぜひ行きます!!」
「来んな。毎日辛くなるから!」
必死にアヴェーラに言い寄るが、アヴェーラは紙を一枚取り出すと、シャルとリアの名を書いて長期任務の欄に判を押した。
そしてにこっと笑いながら手を振った。
その笑みは最早シャルにとって悪魔にしか見えなかった。
「取り消せ!悪魔っ、鬼ーっ!!」
シャルは抵抗を見せたが、ご機嫌最高潮のリアに掴まれて部屋からでていった。
アヴェーラはしばらく手を振っていたが、疲れたようにため息を吐き、複雑な表情を浮かべた。
「クロウの活発化・・・・すぐにおさまればいいのだけど」
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