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朝日が照らすメイデン。
そろそろ街中も活気に包まれ始める少し前、メイデンの入口には黒い少年が何か細長い物を背負って立っていた。
「遅ぇ・・・遅ぇ!!リア何してんだ。」
黒いジーパンに黒いジャケット。後頭部の髪も黒いため、白い前髪が浮き立っている。
眼帯をしていない金色の左目は、せわしなく辺りを見ている。
その左目に、人影が映った。
「シャルっ!おまたせ。待った?」
「待ったも何も30分遅刻だろ!太陽が頭出してるっつの!」
悪びれた様子もないリアの格好は普段の秘書仕事の影響か、正装の服装だ。
ようは-----スーツ。
「着替えろよそれ。てか旅にスーツっておかしいだろ。」
シャルはリアのネクタイを軽く引っ張り、嫌そうな表情をする。
「いいじゃんいいじゃん!シャルがいればそれでいいのっ。」
「説明になってねェ。」
ちなみに服やお金などはキャリーバックにしっかり入っている。
普通のバックではないので、ボタン1つで掌サイズとなる。
今は腰のベルトにぶら下がっている状態だ。
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