儚キ白ノ粒《Friend》

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数ヶ月前。 遥が妻子持ちの男に告白されて、付き合おうか迷っていると、飲みながら聞かされた時。 俺は一も二も無く反対した。 その男が、どれだけ素晴らしい男であろうとも、最後に傷付く事になるのはテメェだろうが? と思わず口調もきつく遥に告げたが、いつのまにかその男が彼氏となっていた。 その後は、俺も遥も彼氏の話題を出す事は無かった。 「私ね。今は幸せだよ」 二週間前に仲間内で飲んだ時に、遥が少し涙を浮かべながら告げた時、嫌な予感はしてはいたが。 いつか・・・ そういう関係の終わりは必ず来る。 それは俺も身をもって知っている。 「・・・・・・・・・・」 俺は曇った想いを覚えつつ、遥の電話番号を表示させて発信ボタンを押した。 「愛してるって言うあなたの言葉は さよならよりも悲しい・・・」 遥に電話が繋がる間、JUJUの切ない歌声が受話器越しに流れている。 余りにも今の遥の状況とぴったりの歌詞に、思わず俺が溜め息を吐いてる中通話が繋がった。
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