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チコは僕が産まれる前から家にいた。
親戚から可愛いがられ、チコはとても幸せだっただろう。
だけど僕が産まれてからは、チコではなく僕を可愛いがるようになった。
チコはとても寂しかっただろう。
いつしかチコは僕に嫉妬していた。
まだ小さかった僕がチコに触ろうとすると、チコはそれを拒み、僕に噛みついた。
小学生になると、チコが噛みついてきたのを僕は怒って叩くようになった。
その頃は僕はまだ小さかったから犬と子供のケンカみたいなものだったけれど、僕が大きくなるとそれは明らかにケンカではなく、暴力になっていた。
だけど僕が小学校５年頃になると、チコは噛みついてこなくなった。
そしてあまり動かなくなったのだ…
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