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その日の夜、僕はなかなか眠れなかった。
ただ一人、布団の中でチコとの思い出の事を考えていた。
昔はチコとは仲良くなれずにいつもケンカばかりだったけれど、チコが年老いてからは、チコが僕を受け入れ、僕もチコを受け入れることが出来た。
一緒に散歩に行き、遊んだりもした。
だけどもうそのチコがいない、そう思うとまた涙が溢れだしてくる。
僕は布団の中で一人、泣き続けた。
気がつくと僕は泣きつかれて寝ていた。
もう今日からはチコはいない…いや、チコはいる!
チコは天国で僕達家族の事を見守ってくれているだろう。
そしてこれからも僕達の成長を見守ってくれるだろう。
そう思うと僕は前に進むことが出来た。
僕は心からチコに“ありがとう”と思えた。
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