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「要するにだ、しつこいお客様がつくと言う事は、お前自身が寂しいだとか思ってたんじゃないのか?お客様もキャストを選ぶんだ。つまり、お前自身がそのプライベートまで聞いてくるお客様を呼び寄せてたんだよ。」
えっ…?
よくわかんないけど…
当時の私の気持ちをわかってる。
いや…全部わかったんだ。
「じゃあ!私どうしたらいいんですか?!」
ふいに言葉を荒げてしまっていた。
心を見られてる気がして…
なんか心よりもっと深い場所まで到達しようとしている店長が、すごく怖くて…
私はただ…
唖然として会話をするしかなかった。
「簡単さ。まずはこの状況を1週間遣り遂げてみろ。そうすれば少しはわかってくるよ。このソワールがね。」
店長は笑顔になると、キッチンを出ていってしまった。
私は店長を誤解してたみたい。
あの人は…すごい人。
そんな人からナンバーになれると言われた私は、ものすごくいい気分。
「よし、頑張ろ!」
私はキッチンで小さくガッツポーズをとった。
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