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はぁっ?!
この店長って口悪過ぎでしょ?
「凛香と千春と咲羅を今のお前が見て戦えると思ったならお前はバカだって言ってんだよ。」
つか思ってねぇし。
なんなの?
「正直…戦えないと思いました…」
私は精一杯怒りを押し殺して言葉を返した。
店長は不気味に近寄って来る。
「…お前、なんで前のキャバクラを辞めた?」
今になってこの質問?!
面接はしないし、自己紹介の時は点数付けるし。
この店長…何考えてるのか本当にわかんない。
「お客からの…メールとか……プライベートまで話すと…自分がなんなのかわからなくなって。」
店長はニヤっと笑うと私の肩に手をおいた。
な、何?!
「そうか。お前は見るかぎり…売れたい願望が薄い。ナンバーなんかより、目の前のお金。違うか?」
間違ってはない。
確かにナンバーなんて興味はないし…
高い時給を貰えるならそれに越した事はない。
「まぁ……はい。」
「お前はナンバーになれる。自分を低く見積り過ぎだ。もっと自信を持ってぶつかれ。お前に千春をつけた理由を…もっと感じるんだ。」
どういうこと?
私がナンバーになれるって…
でも今の私じゃ無理なんだもんね。
「よくわかんないです。」
私は素直に答えた。
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