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ある日の昼の職場。
私は高校卒業してすぐにこの会社に入り、それなりに働いていた。
普通のOL。
まさにその言葉がピッタリの場所。
だけど、悲劇は私を待っていた。
「橋本くん。君、夜の仕事してたんだって?」
いきなりの部長からの言葉。
思わず顔が引きつる。
「君も知ってると思うが、それって契約違反なんだよね。上からね、こういう通知が来たんだよ。悪いが、自主退社を願うよ。」
涙より先に、怒りよりも先に、悲しみより先に、言葉がでた。
「嫌です…いや…無理です…嫌です…」
どうしたらいいかわかんなかった。
私には引き下がる余裕がないから。
だからそう言うしかなかったんだ。
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