知られざる過去①

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だけど、いざという足が動かない。 恐怖と混乱で足がガクガクしてる。 「行くしかないんだから。行くよ私。」 自分で自分を励ますことで、心に安定をもたらす。 周りから見れば悲しい光景なのかもしれないけど。 関係ない。 私はやらなきゃならないんだから。 暗い街に光るイルミネーションは慣れていない。 飲みに行った回数なんて数える程度。 色んな順番を抜かしてるような気さえする。 むしろ順番ってなに? 生きるためなんだから、順番なんてないでしょ。 「もう、私……早くしてよ。行くよ私…。」
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