知られざる過去①

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ホストに見送られ、私は目の前にある風俗店へ入った。 店内はまだ明るい。 怪しい雰囲気とかはなかったけど、消毒の臭いは至る所からする。 「あの…いいですか…?いきなりなんですが…面接に来たんですけど、働けますか?」 メガネをかけた受付の人に話しかけた。 ボサボサの髪の毛に冴えない顔。 口を開けて私を見ている。 「へ?面接?電話した?」 メガネのおじさんは、ボケぇとした顔で問い掛けてくる。 「いえ、してないです。ダメですか?」 「じゃ、これ書いて、これに着替えて。あとこれがあんたの道具ね。」 えっ?えっ? この道具ってエッチなビデオに出てくるやつじゃん… できないよ私には! やっぱりできないよ! この服も…隠れて欲しい身体の部分だけ穴が空いてる。 できないよ… 違う…私はやらなければならない。 お金を稼がなければならない。
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