262人が本棚に入れています
本棚に追加
/543ページ
ホストに見送られ、私は目の前にある風俗店へ入った。
店内はまだ明るい。
怪しい雰囲気とかはなかったけど、消毒の臭いは至る所からする。
「あの…いいですか…?いきなりなんですが…面接に来たんですけど、働けますか?」
メガネをかけた受付の人に話しかけた。
ボサボサの髪の毛に冴えない顔。
口を開けて私を見ている。
「へ?面接?電話した?」
メガネのおじさんは、ボケぇとした顔で問い掛けてくる。
「いえ、してないです。ダメですか?」
「じゃ、これ書いて、これに着替えて。あとこれがあんたの道具ね。」
えっ?えっ?
この道具ってエッチなビデオに出てくるやつじゃん…
できないよ私には!
やっぱりできないよ!
この服も…隠れて欲しい身体の部分だけ穴が空いてる。
できないよ…
違う…私はやらなければならない。
お金を稼がなければならない。
最初のコメントを投稿しよう!