知られざる過去①

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でもね、私は働かなくちゃいけないの。 大好きな家族。 いなくなった母親代わりは、私にしかできないんだから。 「お母さん…ごめんなさい…」 私は親からもらったこの体をお金のためにさらけ出そうとしている。 ふいにそんな言葉が漏れた。 そうだ… あのホストに電話しないと。 一回満足させる事ができたなら、一万円。 十人満足させる事ができたなら十万円。 私はさっきもらった名刺を取り出し、携帯を取り出すと電話をした。 プルルルルル… プルルルルル… ガチャ…
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