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風俗店を出ると、街灯に照らされてホストの顔が浮かび上がる。
綺麗な顔…
私は…そのホストに見惚れていた。
「ありがとう…ございました…」
ふいに浮かんだ言葉がそれ。
ホストの顔色が気になるけど、一度目を反らすとなかなかホストを見る事は出来なかった。
「乗りな。家まで送ってやるから。」
ホストをやっと見る事の出来た私は、何よりも先に恋に堕ちている事に気付いた。
ホストの声を聞く度に、胸が張り裂けそうなくらい跳ね上がる。
そう、確か恋ってこんな感じだった気がする。
長い間眠っていた心。
複雑だったけど…心の中で
何かがはじけた。
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