第1章

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「うそ、…ほんとに…?」 キッチンの扉を開けようとして、私は手を止めた お母さんが電話中ならDVDをリビングの大きなテレビで見ようと思ったのに当分無理そうだから (また友達と長電話かな) 一度苦笑いをして、自室に一旦戻ろうとしたけど、お母さんの言葉を聞いて足が止まる 「それで…翔太はどんな様子なの?」 そっと扉のガラスから様子を覗き込むと、横顔が見えた 複雑そうな焦ってるような、いつもおっとりしてるお母さんが珍しい
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