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「そう…あぁ…ごめんなさい。私ったらつい…おめでとう。
でも、―――」
ガチャッ
私が扉を開けると、お母さんはハッとしたように「ごめん、また掛け直す」と慌てて電話を切った
「なぁに、またDVD?」
思いの外、動揺した様子もなくすぐに呆れたような笑顔を私に見せる
「ねぇ、翔太がどうかしたの?」
わたしがあっさりとその名前を口にするとお母さんは驚き、目を真ん丸にして私を見た
「何で美桜が翔太を知ってるの…?」
「だって会ったことがあるもん」
「…嘘でしょ?」
「嘘じゃない。ついでにお母さんにお姉ちゃんがいることも知ってたよ」
私はそう言いながら、小さな男の子を思い浮かべる
青いリュックにを背負い、青い帽子を被った小さな男の子
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