Chapter-9-Fragile-life-

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ロベルト軍曹が いなくなっても 命令を執行する兵士達。 彼らは口を開いてはいないが その眼は鋭くなっており、 ただ、前方に 小さく見える日本軍を 睨んで離さなかった。 ランド『そ、そろそろ 土塀も出来始めたな‥‥!』 ヴォルガー「‥‥やっぱり変だ。 何で急にこんな事になるんだ? 一体何が起きている?」 ランドは 滑走路で土塀を 組み立てている兵士達を見て 覚悟を決めはじめていたが、 ヴォルガーは 今だにこの戦争が 始まったことに 疑問を抱いていた。 無線:『ザザザ‥ こちら指令部 全兵士に告ぐ 滑走路の土塀が 完成次第攻撃を開始しろ 尚、RPG部隊は すでに待機しており、 いつでも攻撃可能だ 幸運を祈る、アウト』 そこで入ってきた 無線は指令部からだった。 どうやらもう バズーカ部隊は配置に 着いており、 いつでも出撃出来るようだ。 そして先程 準備態勢にいた戦闘機からも 無線が届く。 パイロット無線:『フゥ━ こちらF15、 指令部へフゥ━ 戦闘機の援護は 現時点では 5機が限界なのか?』 すでに酸素マスクを 着けていたのか 通常の呼吸も繊細に 無線に入っていた。 指令部無線:『ザザザ‥ こちら指令部 そうだ。 いつもなら 5機ずつ訓練に出すため それ以外はミサイルなどの 調整が施されていない。 すまないが 次の戦闘機が 出撃出来るまで 5機で頑張ってくれ、アウト』 どうやら 突然起こった戦争のために いつも通りの訓練に使う 5機しか戦闘機の調整が 行われていなかったようだ。 パイロット無線:『フゥ━ 了解、指令部 無理な要望して すまなかった。 準備が整いしだい 5機で出撃する、アウト』 できればもう少し 援護が欲しかったようで、 戦闘機のパイロットは 不安げな声で 無線の会話を終えた。 それもそうだろう。 敵の勢力が 分からないのだ。 向こうのバズーカ部隊が 既に待機していれば あっという間に 撃墜されてしまう。 それでも 彼らは勝利のために 戦わなければならなかった。
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