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ロベルト軍曹が
いなくなっても
命令を執行する兵士達。
彼らは口を開いてはいないが
その眼は鋭くなっており、
ただ、前方に
小さく見える日本軍を
睨んで離さなかった。
ランド『そ、そろそろ
土塀も出来始めたな‥‥!』
ヴォルガー「‥‥やっぱり変だ。
何で急にこんな事になるんだ?
一体何が起きている?」
ランドは
滑走路で土塀を
組み立てている兵士達を見て
覚悟を決めはじめていたが、
ヴォルガーは
今だにこの戦争が
始まったことに
疑問を抱いていた。
無線:『ザザザ‥
こちら指令部
全兵士に告ぐ
滑走路の土塀が
完成次第攻撃を開始しろ
尚、RPG部隊は
すでに待機しており、
いつでも攻撃可能だ
幸運を祈る、アウト』
そこで入ってきた
無線は指令部からだった。
どうやらもう
バズーカ部隊は配置に
着いており、
いつでも出撃出来るようだ。
そして先程
準備態勢にいた戦闘機からも
無線が届く。
パイロット無線:『フゥ━
こちらF15、
指令部へフゥ━
戦闘機の援護は
現時点では
5機が限界なのか?』
すでに酸素マスクを
着けていたのか
通常の呼吸も繊細に
無線に入っていた。
指令部無線:『ザザザ‥
こちら指令部
そうだ。
いつもなら
5機ずつ訓練に出すため
それ以外はミサイルなどの
調整が施されていない。
すまないが
次の戦闘機が
出撃出来るまで
5機で頑張ってくれ、アウト』
どうやら
突然起こった戦争のために
いつも通りの訓練に使う
5機しか戦闘機の調整が
行われていなかったようだ。
パイロット無線:『フゥ━
了解、指令部
無理な要望して
すまなかった。
準備が整いしだい
5機で出撃する、アウト』
できればもう少し
援護が欲しかったようで、
戦闘機のパイロットは
不安げな声で
無線の会話を終えた。
それもそうだろう。
敵の勢力が
分からないのだ。
向こうのバズーカ部隊が
既に待機していれば
あっという間に
撃墜されてしまう。
それでも
彼らは勝利のために
戦わなければならなかった。
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