英国紳士登場

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友「その理由とは、幼なじみたちを探すためです。」 「「「幼なじみ?」」」 友「はい、私には二人の幼なじみがおりました。私たちは生まれた時からいつも一緒でした。しかし、小学校を卒業すると同時に、私は家の都合でイタリアに移り住むことになり、お二人とは今までずっと離れ離れになっておりました。」 「「「へぇー」」」 友「それまでは本当の兄弟のように過ごしておりましたので、当時は毎日泣きながらお二人の名前を叫んでおりました。そんな私にお二人も毎日決まった時間に電話をかけて下さいました」 「ほー、本当に仲良よかったんだ」 「なんか泣けてくるー!」 友「ですがある日を境に、お二人からの電話がプツリと途絶えました。」 「「「えっ?!!なんで?」」」 友「当時の私はその日一日だけお忘れになったのであって次の日にはかけてこられるだろうと思っておりました。が、」 「かかってこなかった?」 友「はい。次の日もその次の日も。一週間、一ヶ月経ってもお二人からの電話はございませんでした」 「えー?!なんで?」「そんなに仲よかったのに??」
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