幼なじみワールドの真実

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コンコン と、そこへ御堂が飲み物を持って戻って来た 友「はい、どうぞ」 御「失礼致します。コーヒーをお持ちいたしました」 明「ありがとう、拓真。んー、いい香り♪」 御「本日取り寄せました最高級の豆を使用してございます」 華「久しぶりにコーヒーらしいもの飲むな。ありがとう」 御「光栄にございます。ニコッ」 友「ありがとうございますね、御堂。もう下がってかまいませんよ」 御「承知致しました。では皆様、御前失礼させていただきます。またご用の際は何なりとお申しつけ下さいませ」 そして扉に向かっていき 再び綺麗なおじぎをして パタン 扉が閉まり、また3人だけになった 友「・・・話を元へ戻しましょう。お二人に当主として聞いていただきたいのには、理由がございます。実は我が三龍院家-サンリュウインケ-の長、つまり明の黒龍院家、その現当主代理のことなのですが」 ※三龍院家とは、黒龍院・蒼龍院・白龍院を合わせて指し、その中の序列としては一に黒龍院、二に蒼龍院、三に白龍院となる。 明「うちの現在の当主代理・・・って、岳彦‐タケヒコ‐叔父様のこと?」 友「左様にございます」 華「・・・明の前でなんだが、あのおっさん、ちょっとひどくね?」 友「華蓮っ、そのような、」 明「大丈夫よ、友匡。実際そうだもの。母様の弟とはいえ、恥ずかしいったらないわ」 明が言う、岳彦叔父様とは、明の亡き母の異父弟に当たる人である。そして当主が本家に不在の黒龍院家を任された当主代理でもある。つまり、事実上黒龍院のNo.2ではあるが・・・・
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