幼なじみワールドの真実

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明「ゴクッ、ん。そうなのよ。うちに目をつけるって、どういうわけかしら」 クルクル コーヒーカップを手で遊びながら明が考えるそぶりを見せる 華「さぁなぁ。あのおっさんが操りやすそうで黒龍院っぽくなかったからじゃないか?」 友「華蓮、いくらなんでもそれは、」 明「・・・あ゙ーーー!!」 華・友「「ビクッ、え?何だよ(ですか)?」 明「それよ、それ!」 華「それっ・・・て、黒龍院っぽく見えねぇってことか?」 友「まさかそれはどうかと」 明「そのまさかなのよ!!」 ガタッ と、勢いよく明が立ち上がる 明「見えるか見えないかもあるかもだけど、うちって、門下や組織の他の家と違ってちょっと異質じゃない?世襲なのは同じだけど。でも、普通はどこの家の当主でも男が選ばれるけど、うちは代々女がつとめてる。しかも直系は女」 華「そういや、そうだな。」 友「・・・確かに、先々代で明のお祖父様である紫雅‐ムラマサ‐様という稀な例外を除けば、先代も先々先代もそのまた前も・・・女性でしたね」 華「紫雅様、分家だったな。でもそれが?何になるっていうんだよ」 明「第一そのこと自体知ってる者が少ないのよ。友匡や華蓮は別として。それに三龍院の当主に選ばれた者は当主として任命はされるけどその者が成人して、その器を認められるまではいくらその者に能力があろうと、非公開で、代理をたてるじゃない」 華「まぁな。俺らも確かにそうだよなぁ。つか非公開でたてた代理が本当の当主だって思ってるやつも多いらしいな」
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