認める勇気

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侑斗は立ち上がって自販機で紙コップのカフェオレを買って私に渡す 「暑いから気をつけて」 私が財布を出そうとすると溜め息を吐き 「いらねー!…つか、年下だけど俺、バイトしてるから…素直に奢られてろよ…」 「素直じゃなくて悪かったわね…でも…ありがと、相変わらず優しいね」 本当に侑斗は優しい 優し過ぎるから問題も多い 「優しいから桜を傷つけたけどね……でも俺、ずっと振られてたから…」 そうだ 侑斗の優しさが無かったら私はあの時、自分の気持ちに気付いて無かった
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