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僕は一息深呼吸するとインターフォンを押した。
―ピンポーン
鳴り終わって少しするとドタドタと慌ただしい音が聞こえる。
「はいはいはーい!どちら様ですかー!……あら」
『あ…えっとあの‥僕篠原真って言います…これからお世話になります。宜しくお願いします』
僕はぎこちない挨拶をして慣れないお辞儀をする。
「まぁまぁ!なんて可愛らしいのかしら!」
ユズちゃんはお構いなしに僕を頬擦りした。
「綾の子供だから予想はしてたけど…本当に可愛いわねぇ」
か、可愛い可愛いって
そりゃあお母さんに関わらず今までに嫌が付くほど色んな人に言われてきたけど
そこまでハッキリ言われたら男としてショックだよ!
『も…もう放してくださいよ』
「嫌よー」
僕が軽く押して離れようとしてもユズちゃんは放してくれなくて……
「なにやってんの母さん?」
「あら‥亜李斗。」
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