第二章~異世界~

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「大丈夫?」 「あ……大丈夫、です」 「そう、なら良かったわ」 そう言ってふわっと微笑む女の人…………………ってホントに人か? 綺麗過ぎて人に見えないのは何故だろう 俺があまりに凝視してたからかその人は焦りだした 「ごめんなさい!余計なお世話でしたよねっ」シュン 「へ?」 的外れな言葉だったため 情けない声を出してしまった くっ俺とした事が……みっともない所を見せてしまったッ 「魔族に助けられたって迷惑ですよね………すみません」 一瞬何を言ってるか分からなかったが この人魔族だったのか! 「いえいえ、迷惑だなんて、寧ろ感謝してますよ 死なずにすんだのですから ありがとうございました」 頭を下げてお礼を言った 口調が違うのは第一印象は大事だからだ! 「あ、頭を上げて下さい、お礼など言われる様な事はしていませんし……… それより、気味悪がらないんですか?」 気味悪がる? 「何故?」 「私が………魔族だから」 「魔族だから気持ち悪いなんて誰が言ったんだ? 俺は別にそんな事微塵も思ってない」 そう言い放つと、その人は泣き出してしまった え!?俺なんかいっちゃ不味いこと言った?! 「ご、ごめん!まさか泣くとは思わなくて…… 何か不味いこと言ったなら謝るから泣き止んでくれっ」 「ち…違うの……グスッ……これは……ヒック…嬉しくて」 さっきの言葉の何処に嬉しくなる要素があった!? 何が一体彼女をそこまで追い詰めるんだろ あれ?てかフラグたった?? 「取り敢えず…………落ち着こう(俺が)」 その後直ぐに泣き止んだ女の人(いや、人じゃなかったな) 名をシグレと言うらしい 外じゃまた魔物に襲われるからと言うシグレの言葉に甘えて シグレの家に案内してもらった
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