第二章~異世界~

9/9
1064人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
「そうなんだ。じゃあナタリーって読んで良い?(長いし)」 そっそんなの…勿論良いに決まっているじゃありませんか! むしろ感激です! って今はそんなことよりも 「あの……態度を変えないのですか?」 その私の言葉にミナヅキ様は首を傾げて 「え……何か問題あった?」 と言ってきました 思わず顔が綻ぶのがわかります どんな事情があるのかは知りませんが、態度を変えないミナヅキ様に、思わず抱きついてしまいました 「えっ?ちょっ、ナタリーどうしたの!?(つか離れてよ!気色悪い!)」 「そんなことよりも、早く私の家に行きませんか?」 「わかってるよ(遅れさせた元凶は君だけどね) あ、そうだ、ナタリーの家に着いたらさ その学園っていうのに案内してくれないかな?」 「はい、構いませんよ! でも、珍しいですね、学園の場所を知らないなんて」 「う~ん、ちょっと色々な事情があってね 住む場所も無いし、お金も無いし、やることも無いしの三拍子なんだ(あ、神威を探さないといけないからやることはあるね)」 そう困った様に笑うミナヅキ様 格好良いです……// はっ!思わず見とれてましたがこれはチャンスなのでは? いずれは王女とばれてしまう ならばその前に家に招待して学園に通らせてお母様に紹介して、お父様を脅して許嫁にすれば……ふふふ、早速有言実行です! 「それなら私の家にきませんか?事情があるそうなので理由は聞きませんが、助けて頂いたお礼ということで」 そんな私の(邪な)誘いに、少し考える素振りをしたあと 「じゃあお願いしようかな(気は進まないけど)」ニコ と言ってきました 思わず心の中で勝利のポーズことガッツポーズをしてしまいました フフフ……ここまでくれば私のモノ お父様に頼んで私と同じ学園に編入させてしまいましょう ミナヅキ様の口振りからして、学園には通ってないようですし 私はこれからのことを想像して、思わず笑ってしまった
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!