第三章~魔族と魔王と俺と~

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扉の向こうに見えたのは白い世界 今俺が見てるのは赤い絨毯と暗く静かな長い廊下 周りには人ッ子一人居ない …………シグレは? てか此処何処? ハッ! まさか俺が開けゴマとか言ったから機構が擦れて別の場所に? 《違げぇよ》 あ"?誰だよ? 俺は今拗ねてんだ、話しかけるな………って人!? キョロキョロと周りを見渡す が誰も居ない 何故? 《ククッそりゃ俺様が直接お前にテレパシーで伝えてるから》 テレパシー………だと? って事は俺の心の声が筒抜けっていうことか? 《ほぉ、意外に頭がいいな………そういうことだ》 ムッ 意外にとか酷い! 僕ちん泣いちゃう! 《キモッ》 うるせぇ!ンなことわかってらぁ!! だがな………てめぇの俺様って言う声が似合い過ぎてて気持ち悪い!! 《………それは褒めてんのか?》 褒めたくないけど一応褒めてる 《そうか……ククッお前面白いな、此処にわざわざ飛ばした甲斐がある》 ………どう言うことだ? 此処に来たのは俺が開けゴマとか言ったからだろ? 《………始めに違うと言った筈だが?やっぱりお前は馬鹿なのか…》 はぁ!?俺は馬鹿じゃねぇ!寧ろ天才だし!! 《………。お前が此処に来たのは俺がお前が扉に入ったときに此処に移転させたからだ。彼処で言葉を変えて言っても何も変わらん》 スルーされた!Σ てか変わんねぇのか!だったら何で言うこと決まってる感じなんだ? 《魔族かどうか判断するためだ》 どういうことだ? 《稀にあるんだが、半分人間で半分魔族の奴は大体扉が見える。其奴等は殆んど魔族の姿をしていて人間に嫌われている。》 だから? 《そういう人間は魔族を憎むんだ、だから下手に扉を開けると魔界に来て魔族と戦う。そういう奴等をなくす為に作った合言葉的なモノがそれだ、間違えたら、入れるが違う場所に飛ぶ》 へぇ、苦労してんだな 《まぁ、魔族に聞いて扉に入ってくる奴がいるが、俺が魔族かどうか、憎んでないか、此処に来たい理由をみて判断して還す。ま、其奴等は魔族をもっと嫌うだろうな。彼奴は嘘を教えた……とかな》 苦労…してんだな…  
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