朝です

2/4
前へ
/4ページ
次へ
「どぅーもー! シュガーだべ! 皆ー待ってたかーーい? 俺のいない毎日なんて、タマネギの入ってないオムライスみたいだったろう?」 役者魂で自分に酔った俺様を演じて教室に入れば、クラスの皆からは憐れみの目線をプレゼントされた。 「借りたF・5終わるまで来なくて良かったのに。あ、でもこいつ倒せねんだよ。ものま・師だっけ?」 ……はぁ、虚しい。 虚しいよ!お父さんは! 風邪大丈夫だったかい? その言葉すらないのかい。 「放置プレイしときゃあイイの。そこは」 つかあんた!貸して3日よ? どんだけやりこんでるの?! クラスの人間に話しかけられたのは、その朝の時間だけ。 虚しく時は過ぎ、昼休みに教室で邪気眼を発動させたところで。 「っ…はぁっ」 夢だったことに気づいた。 最悪すぎる夢だ。親友のタカシにFえry…を貸してるのも、事実なだけにとても現実味があった。 俺はオープンなチュウニではなく、妄想族派なので違和感は感じていたが…。 考えを巡らすのをやめ、チラリと視線を向けた先には、時計が9時をさしていた。 「遅刻じゃねええかああああ!!!」 かすれた声でわめき散らし、慌てて飛び起きようとすると、足が縺れて時計を巻き込み、床に倒れる。 自分の身を顧みず、時計を死守した俺を褒めてくれ(キリッ …と、時計に流し目をして気づいた事が一つ。 時計が逆さまになっている。 だよねー。暗いもんねーーー! わかってたよー! 分かってたさ! …うん…わかってたもん…。 今が夜中の3時ってことくらい。 風邪をこじらせ、3日程学校を欠席をしている俺は、汗びっしょりな状態で、あまりに気持ち悪すぎて、目を覚ましたとです。 あー…だり 重い身体に鞭をうち、布団に戻ろうとすると っゴホッゴホ!! 痰が絡んだ咳が出た。 体拭いて、もう一度パブロ・を飲んで、眠りにつこう。(薬を飲む時は、用法、用途を守りましょう) 明日こそ、学校いかなきゃ、親友にF・5(スーファミber)を借りパクされてまう!そんな危機感も持って。 改めて私はこの体に潜む、病原菌を追い出そうとF・5に誓った。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加