朝です

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「どぅーもー! シュガーだべ! 皆ー待ってたかーーい? 俺のいない毎日なんて、タマネギの入ってないオムライスみたいだったろう?」 役者魂で自分に酔った俺様を演じて教室に入れば、クラスの皆からは憐れみの目線をプレゼントされた。 「借りたF・5終わるまで来なくて良かったのに。あ、でもこいつ倒せねんだよ。ものま・師だっけ?」 ……はぁ、虚しい。 虚しいよ!お父さんは! 風邪大丈夫だったかい? その言葉すらないのかい。 「放置プレイしときゃあイイの。そこは」 つかあんた!貸して3日よ? どんだけやりこんでるの?! クラスの人間に話しかけられたのは、その朝の時間だけ。 虚しく時は過ぎ、昼休みに教室で邪気眼を発動させたところで。 「っ…はぁっ」 夢だったことに気づいた。 最悪すぎる夢だ。親友のタカシにFえry…を貸してるのも、事実なだけにとても現実味があった。 俺はオープンなチュウニではなく、妄想族派なので違和感は感じていたが…。 考えを巡らすのをやめ、チラリと視線を向けた先には、時計が9時をさしていた。 「遅刻じゃねええかああああ!!!」 かすれた声でわめき散らし、慌てて飛び起きようとすると、足が縺れて時計を巻き込み、床に倒れる。 自分の身を顧みず、時計を死守した俺を褒めてくれ(キリッ …と、時計に流し目をして気づいた事が一つ。 時計が逆さまになっている。 だよねー。暗いもんねーーー! わかってたよー! 分かってたさ! …うん…わかってたもん…。 今が夜中の3時ってことくらい。 風邪をこじらせ、3日程学校を欠席をしている俺は、汗びっしょりな状態で、あまりに気持ち悪すぎて、目を覚ましたとです。 あー…だり 重い身体に鞭をうち、布団に戻ろうとすると っゴホッゴホ!! 痰が絡んだ咳が出た。 体拭いて、もう一度パブロ・を飲んで、眠りにつこう。(薬を飲む時は、用法、用途を守りましょう) 明日こそ、学校いかなきゃ、親友にF・5(スーファミber)を借りパクされてまう!そんな危機感も持って。 改めて私はこの体に潜む、病原菌を追い出そうとF・5に誓った。
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