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カッ…………!
雷光で視界が青白く照らされ、それからほんの数秒遅れでこれまで以上にけたたましい轟音が辺りを包み込む。どうやら近くに落ちたらしい。
この落雷が幸か不幸かは分からない。ただ、この一瞬で相手の数、容姿を完全に把握することはできた。
もちろん、相手にも同じ条件が与えられる。
「ゴブリンか……」
ゴブリン。ある程度の知性を持ち、単純な武器や道具なら扱うことは出来る。しかし、その知性は人間程高くはない。
単体ではそれ程恐ろしい相手ではない。だが、集団で取り囲まれた場合、話は別だ。
今回、敵は四匹。それぞれ手に武器を持ち、更に馬に乗っている。
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