きみのすきなとこ

5/5
前へ
/21ページ
次へ
こうやって思い返すと彼はとても可愛い人だ。 例えば、前に家に呼んだ時に、お腹が減ったらしい。 『ハヤト君?』 『………。』 『どうしたのー?』 『……別に……。』 『お腹減ったの?』 そう聞いたらコクッと小さく頷いた。 それからたまたまミナキ君と飲んでいた時、ハヤト君も来て無理して一緒に飲んだんだ。 『おーい。ハーヤトくーん。大丈夫ー?』 『うー……らいじょぉぶ……』 『大丈夫じゃないね。ミナキ送ってくれる?』 『はぁ、仕方ないな。』 『いぃやぁー……かえんないのぉ。』 何て子供みたいに駄々をこねていた。 彼の嫌な所もそれは少し位あるよ。 でも彼の顔を見たら許してしまうんだ。 君の好きな所は世界中の誰よりも何よりも知っている僕が嬉しい。 「どうしよう……凄くハヤト君に会いたい……」 君に対する思いは未だ言葉に出来ないけど、その代わりに抱き締めるから。 だから、それで許してくれるかな。 END
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加