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こうやって思い返すと彼はとても可愛い人だ。
例えば、前に家に呼んだ時に、お腹が減ったらしい。
『ハヤト君?』
『………。』
『どうしたのー?』
『……別に……。』
『お腹減ったの?』
そう聞いたらコクッと小さく頷いた。
それからたまたまミナキ君と飲んでいた時、ハヤト君も来て無理して一緒に飲んだんだ。
『おーい。ハーヤトくーん。大丈夫ー?』
『うー……らいじょぉぶ……』
『大丈夫じゃないね。ミナキ送ってくれる?』
『はぁ、仕方ないな。』
『いぃやぁー……かえんないのぉ。』
何て子供みたいに駄々をこねていた。
彼の嫌な所もそれは少し位あるよ。
でも彼の顔を見たら許してしまうんだ。
君の好きな所は世界中の誰よりも何よりも知っている僕が嬉しい。
「どうしよう……凄くハヤト君に会いたい……」
君に対する思いは未だ言葉に出来ないけど、その代わりに抱き締めるから。
だから、それで許してくれるかな。
END
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