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プラズマ団騒動が落着してから何ヶ月経っただろう。
ベルやチェレンは自分のやりたいことをやっているのに、私は毎日ぼーっと過ごしていた。
ママもその事に関して何も言わないんだけど。
「…ん?どうしたの?デンチュラ…」
ボールから出していたデンチュラが私に擦りよってきた。
「もしかして私を慰めてくれてるの?」
そう問い掛けると嬉しそうに鳴き声を上げた。
「ありがとう。」
優しく頭を撫でてやると更に嬉しそうにしている。
やっぱりポケモンは可愛いなぁ。
ポケモンと一緒にいると飽きないんだけど、あの日から、私の胸の何処かがぽっかり穴が開いたみたいに虚しい。
「N……」
1日に一回位彼の名前を呟くのが癖になってる。
「もう……居ないのにね……」
馬鹿みたい。
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