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「私、恥ずかしいと素直じゃなくなるんだよねー。
……あのね、
私、あんたなんか別に好きじゃないよ
だけど、どうしてもって言うならしょうがないから付き合ってあげるよ」
今度は違った意味で涙が溢れてきた。
そして、安心したら、俺を二度も泣かせた彼女に急に仕返しをしてやりたくなった。
「ばーか。そんな素直じゃないやつとは付き合ってあげません!」
すると、1、2分後、
「ごめん、冗談だよ、許して
私も貴方のこと好きです
こんな私でよければ付き合って下さいっ」
彼女からメールが届いた。
全ての文末に汗の絵文字が2つずつついていて、彼女が焦っているのがまる見えだ。
「ふふ、可愛い」
思わず笑みがこぼれる。
「素直でよろしい。
じゃあ、付き合おっか」
喜びを噛み締めながら彼女にメールを送った。
この後彼女は、一体どんなメールをくれるんだろうか。
俺の青春がやっと始まった。
そんな気がした。
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