始まり2

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「私、恥ずかしいと素直じゃなくなるんだよねー。 ……あのね、 私、あんたなんか別に好きじゃないよ だけど、どうしてもって言うならしょうがないから付き合ってあげるよ」 今度は違った意味で涙が溢れてきた。 そして、安心したら、俺を二度も泣かせた彼女に急に仕返しをしてやりたくなった。 「ばーか。そんな素直じゃないやつとは付き合ってあげません!」 すると、1、2分後、 「ごめん、冗談だよ、許して 私も貴方のこと好きです こんな私でよければ付き合って下さいっ」 彼女からメールが届いた。 全ての文末に汗の絵文字が2つずつついていて、彼女が焦っているのがまる見えだ。 「ふふ、可愛い」 思わず笑みがこぼれる。 「素直でよろしい。 じゃあ、付き合おっか」 喜びを噛み締めながら彼女にメールを送った。 この後彼女は、一体どんなメールをくれるんだろうか。 俺の青春がやっと始まった。 そんな気がした。
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