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「紅愛っ!」
暗夜の森から
出ようとしたとき
睦月の声に足を止めた
あたしを
追いかけて来たようだ
「…破壊龍を封印したら
必ず迎えにいくから
待っていてくれないか?」
グッと抱き寄せられ
鼓動が早くなる
赤くなって
固まってしまった
あたしを睦月は笑う
からかわれてる
殴ってやろうと
拳を作ったけど止めた
睦月の腕が
ビックリするほど
震えていたから
「死なないでよ?睦月」
「あぁ、約束する」
あたしはただ
その約束だけでも
果たされることを祈った
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