救世軍

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急いで暗夜の森に 引き返そうとしたとき 息を切らした男が 酒場に飛び込んできた 「マスター、大変だ!  破滅軍が攻めて来た!」 あたしは耳を疑った 破滅軍が こんな小さな町に 何の用があるというのだろう 町の人を助けなければ 今のあたしでも 逃げる時間を 稼ぐくらいは出来るはず 「待ちなさい、旅の人  見たところ  魔法剣の使い手だろう?  これを持って  遠くに逃げてくれ  万が一のときは  燃やしてしまえばいい  頼む  これは最後の希望なんだ」
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