救世軍

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「お前、また泣いてたろ?」 睦月の青い瞳が あたしを睨む 「泣いても  死んだ奴は帰って来ねーぜ?  ひでー言い方だが  いちいち悲しんでいる暇はない」 分かっているよ、睦月 戦場で一番 不要なものは感情だって 倒れる仲間に 気を取られていると 自分までやられてしまう 目的はたった一つ 破壊龍を封印すること これはゲームじゃない やり直しは利かないんだ だけど納得がいかない どうして 未来を望むだけで 犠牲者が出てしまうのだろう
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