第2話~ファーストコンタクト~

5/11
前へ
/87ページ
次へ
「ま、いいけど」 そう言って俺は少女の座っている車椅子を確認する 「なにしとんの?」 どうやら、片方のタイヤが溝に嵌まって抜け出せなくなったみたいだ 「タイヤを溝から外すの手伝うよ」 「いや、そんな迷惑かけるのは…」 「別に迷惑じゃないし、それに一人でやって泣いてたのは誰だっけ?」 「うっ…」 図星だからか言い返せないようだ 「んじゃ、ちょっとごめんね」 「えっ、ちょ、うわっ!?」 そう言って少女を横抱き所謂、お姫様抱っこをする 「ちょっ、なにを////」 「危ないからここに座ってろ」 そして、少女をベンチに座らせる その後、車椅子を溝からはずし少女の前に持っていく 「ほい」 「え、あ、ありがとうございます!」 お礼を言った少女の顔は無理したものじゃなく本当の笑顔だった よかったよかった
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

635人が本棚に入れています
本棚に追加