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まあ実際、神のオーダーメイドであったわけだが。
「なにじろじろ見てるのですか、気持ち悪いです」
いや、そんなこと言われても。
いきなり自宅に現れた謎の美少女に対して驚く理由を説明する必要がどこにあろうものか。
吉鷹はまだ混乱してよく頭が回っていない中、
「えっと、あの、どちらさまで?」
「こちらさまですが?」
「………」
う、気まずい…
「な、なあ、きみ、なんていうの?」
吉鷹は不必要に張り詰めたこの空気を破るべく、最大限明るく言ってみた。危うく声が裏返るところだった。
「え、わたしですか? わたしはソラです。天照(あまでり)ソラ」
天照ソラ。日本人にしては変な名前だ。
これだけでは彼女が誰なのかまだよくわからない。吉鷹は徹底的に質問することとした。
「あの、ど、どういう理由でここに?」
そのソラと名乗る少女は少しためらいながらも、ゆっくりと口を開いた。
「わたしは白魔女だったんです」
はあ……
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