雨恋

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太陽の光が雲を破って、雨滴の装飾を着けた紫陽花達を照らしていた。その霞彩の花々には、夕焼けに染まる茜雲を彩る花もあれば、深まる空に沈む紺碧を魅せる花もある。 その中に一輪、哀しくなるくらいに深い青の花がいた。彼女は、涙のように雨粒を零し、切なく揺れた。 She drops her love.
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