旅立ち

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そして旅立つ少年は、元々は羊飼いのものだった杖を振って別れの挨拶として歩き出した。 鷹匠の少年は、その後ろ姿を黙って見送る。黙る主に代わり、その手から鷹が離れて飛び立った。 鷹は、大地を焼く太陽から旅人を守り、一度、二度と円を描いて、さらに高く、風に乗って空を昇っていった。 The wind blow all over the world.
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